校長挨拶
SINITE PARVULOS VENIRE AD ME
(子どもたちを私のもとに来させなさい)
この言葉は洛星の設立母体であるヴィアトール教育修道会のモットーです。
洛星は、今からおよそ70年前の第二次世界大戦後まもない頃にヴィアトール教育修道会によって設立されたカトリック・ミッション・スクールです。この教育修道会を創設したルイ・ケルブ神父は、フランス革命後の混乱した社会の中、青少年に正しい教育を施すことによってリーダーを育成し、世の中に平安がもたらされるように全生涯を捧げた方です。ケルブ神父の遺志を継いで、洛星はカトリック・ミッションスクールとしての質の高い全人教育、すなわち、「こころ(徳力)・あたま(知力)・からだ(体力・行動力)」のバランスのとれた青年の育成を目指しています。神から愛された存在として大きな「贈り物(タレント)」を授かった子どもたちが、洛星の6年間でキリストの教えを通じ「人の痛みに気づく心」を育み、「学ぶ楽しさを知る人」として成長していけるよう、さまざまな機会を設け、教職員一丸となってサポートしています。洛星の子どもたちは、学業はもちろん課外活動、学校行事、ボランティア活動などに積極的かつ自主的に取り組むなかで、自分の居場所をみつけ、自信をつけて頼もしく成長しています。私たちは、一人ひとりの無限の可能性を引き出し、神から授かった「贈り物(タレント)」を磨き上げ、正義と平和を求める豊かな感性をもつ人、学問を愛する叡智の人の育成を目指しています。そして、卒業後も光り輝く存在として、隣人、社会、世界に貢献するよきリーダーとなることを願っているのです。
校長 小田 恵
沿革
1948年(昭和23)8月 | ヴィアトール修道会員来日 |
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1948年(昭和23)10月 | 左京区北白川に京都本部設置 |
1951年(昭和26)12月 | 学校法人設立認可 |
1952年(昭和27)4月 | 中学校開校3クラス編成 |
1955年(昭和30)4月 | 高等学校開校3クラス編成 |
1962年(昭和37)3月 | 第一洛星会館竣工(創立10周年) |
1963年(昭和38)4月 | 高等学校4クラス編成 |
1964年(昭和39)4月 | 中学校4クラス編成 |
1966年(昭和41)4月 | ヴィアトール講堂(大講堂)竣工 |
1971年(昭和46)10月 | 創立20周年記念式典 |
1982年(昭和57)4月 | 高等学校5クラス編成 |
1982年(昭和57)6月 | 創立30周年記念式典 |
1983年(昭和58)4月 | 高等学校6クラス編成 |
1991年(平成3)4月 | 創立40周年記念式典 |
1993年(平成5)4月 | 中央棟・家庭科棟竣工 |
2001年(平成13)4月 | ミレニアム館竣工(室内温水プール・テニスコート・駐輪場) |
2002年(平成14)1月 | 本館EAST WING(東棟)竣工 |
2002年(平成14)10月 | 創立50周年記念式典 |
2003年(平成15)3月 | 本館WEST WING(西棟)竣工 |
2004年(平成16)4月 | 中学校・高等学校5クラス編成 |
2011年(平成23)10月 | 西校地竣工(テニスコート・弓道場・実習農園) |
2011年(平成23)10月 | 創立60周年記念式典 |
2020年(令和2年)4月 | 東校地拡大 |
2021年(令和3年)10月 | 創立70周年 |
校章
本学園の校章は、
(1)人間本質
(2)神と人間との関係
(3)教育の根幹
をさす三点を結んで作られる三角形と、学園の守護者聖ヴィアトールの頭文字Vを図案化した三角形とを組み合わせた星形です。
三角形の一つは天に昇り行く人間の祈りを、他の一つは神の座からふりそそがれる祝福をかたどり、この二つの三角形からなる星は、人間が霊魂と肉体との神秘的結合になるものであることを象徴しているとともに、本学園の輝く希望をもあわせて象徴しています。彩色は黄金色と濃紺色で青少年教育の根幹、すなわち潔白と誠実を表しています。
校歌
作詞/作曲:ピエール・カリエ神父
- 衣笠の松 しらべもゆかしくほほ笑み立てり 慈愛の護り舎(以下繰返し)おお洛星 わが平和なる学園励み学ぶ歓びは 此処にぞ此処にぞ
- 古き都の 伝えを忘れず栄ゆる末は 星こそ導け(繰返し)
- 祈りをこめて 守護者と仰げるわれらの憧れ 聖ヴィアトール(繰返し)
交響曲
交響曲「翔星」
この曲は洛星中学・高等学校の創立60周年を記念し、2011年に完成した2管編成の管弦楽曲です。
作品名の「翔星(しょうせい)」は、空高く飛ぶ意味の「翔(かける)」と学校名にも使われている「星」を合わせたもので、洛星の生徒達が将来世界で幅広い分野で活躍してほしいという願いが込められています。
楽曲には、洛星の生徒達の若々しさを柱に、校歌と同じくらい親しまれている「トゥリオンフ」、情緒ある京都らしさ、そして品格があり活気に溢れた洛星の生徒達、これらのイメージが色濃く表現されており、一度聞けば誰もが口ずさみやすい旋律です。