学校ブログ

実りの秋がやってきました

まだまだ日中30度の暑さが続いていますが、確実に秋は深まりつつあります。夕方になると吹く風も涼しく、虫たちが「秋本番ですよ!」と主張しています。

実りの秋、です。

食いしん坊の私は、リンゴ、梨、栗が店頭に並びだすと心わくわく、特に栗のシーズンはじっとしておられず、スケジュールの隙間を見つけて今年も栗拾いに出かけました。行先は中学1年生の宿泊研修でもお世話になっている滋賀県高島市。高島北端にあるマキノの栗園には、娘が幼稚園児のときからほぼ毎年訪れています。

ちなみに件の娘は、大の生き物好き。もうすっかり大人になった今でも、栗林で栗ではなくコオロギを狩り、冬が来るまで我が家でコロコロ鳴く声を楽しんでいます(今年は5匹連れて帰りました)。同じく生き物好きの私は、この時期いつも小泉八雲の「草ひばり」という短編を思い起こします(あまり有名ではないですが、風情ある文章です。ぜひお読みください)。作中の草ひばりのように飢えてしまっては大変と、餌を切らさないように、寒くなりすぎないようにと親子で面倒を見ている姿を、飼い犬が嫉妬の目でにらんでいる、というのも毎年恒例のこと。

  

 

栗園で拾った栗は、渋皮煮、栗ごはんに。知り合いにも配ったりして(押しつけですが……)秋の味覚を楽しみます。

さて食べ物だけでなく、洛星では勉学や課外活動でも様々な実りがあります。

もちろん完熟というよりも、成長途上の実が殆どで、今秋から始まる前期末考査での成果も一つの実りです。大きくてずっしりした実り、小さいけど滋味抜群の実り、実がスカスカの実り……果実と同様にいろいろありますが、勉学の実りはたとえ今回暇一つであっても、これからどんどん充実させられます。それぞれ完熟した実りが結べるようになるまで、じっくりと見守っていきます。

高校2年生では、先日「お知らせ」で報告されたベンチャービジネス講座の取り組みをはじめ、様々な外部のイベントにも挑戦しています。この秋行われる模擬国連、そしてデータサイエンス・コンテストへの全国大会(本選)への出場が決まりました。また、10月中旬にイタリアで行われるレーシングカートに日本代表として出場する生徒もいます。このほか他学年でも、多種多様な花が咲いています。どんな実を結んでくれるのか、楽しみです。

本校生は多種多様のタレントに恵まれた若者ばかり。一見「とがった」タレントの持ち主も、地味なタレントの持ち主も、将来えも言われぬ味の大きな実をつけてくれると信じています。学校が提供する様々な機会を、自らの糧として大きく成長してくれる姿を日々目にできるのは幸せです。

次回は、先日のオーストラリアの高校生との交流の様子、そして、中1生のレポートをご紹介します。お楽しみに。

校長