学校ブログ

東北に学ぶ

9月13日~15日洛星中高の文化祭で中央東棟2階廊下に「東北に学ぶ」宗研の展示がありました。夏の東北訪問の報告をはじめ、東北大震災にまつわる書籍の紹介もあり、非常に深い内容の展示でした。細く長く寄り添う、ということで始めた東北訪問。当初から大船渡のカトリック・カリタスジャパンの「地の森」ベースキャンプを拠点にボランティア活動をしていましたが、時の経過とともに活動形態も変化を余儀なくされています。これからどのように活動を継続していくのか、また、能登半島についてはどうするのかなど、様々な課題がありますが、生徒と教員が、非常に積極的にこの「東北に学ぶ」宗研に取り組んでいる姿には力強い希望を感じます。

以下に、夏の東北訪問のレポート(大野新先生作成)をあげています。ぜひお読みください。

校長

 

宗教研究「東北に学ぶ」では、7月29日~8月2日までの4泊5日の日程で岩手県釜石市・大船渡市・陸前高田市を訪れました。 

 釜石市では、カトリック釜石教会で地域の方々と交流したほか、鵜住居地区にある「うのすまいトモス」ではスタッフの方々の案内で避難路追体験を行いました。また、宿泊先である「宝来館」の女将さんによる震災講和を聞きました。 

 大船渡市では、カリタス大船渡ベースでの活動を中心とし、津波に関するDVDを視たり、市内の震災遺構の見学をしたほか、スマホ教室にも参加し、地域の方々との交流を深めました。また、カトリック大船渡教会では「東日本大震災被災者のための祈り」をともに唱えました。 

 

 陸前高田市では、津波伝承館の見学をしたほか、仮設住宅を見学し、実際に仮設住宅に住んでいた方のお話を聞きました。 

 昨年に引き続き2回目の参加となった生徒もいましたが、被災地の様子を自分の目で確かめ、地元の方々のお話を直接聞くことで、事前学習だけでは得られなかったことを学ぶことができました。今もなお、災害で苦しんでいる方々がいるなかで、災害を風化させず、東北をはじめ被災地のことを思い続けることが大切だと痛感しました。 

なお、本研修の事前学習の一環で、立命館大学文学部の村中亮夫教授の講義を受けています。その時の様子は立命館大学歴史都市防災研究所ホームページに掲載されています。ぜひご覧ください。(https://r-dmuch.jp/press/koudairenkei_rakusei_0706/ 

(文責:大野)