中学生団体鑑賞が行われました。
28日(金)は中学3年生が上方落語を楽しみました。
校内のケベックホールに臨時の高座を設置しての、プロの落語家さんと囃子方さんによる本格的な上方落語の上演です。落語についての基礎知識から始まり、鳴り物、噺し方の体験、そして締めは英語での落語など、あっという間に時間が過ぎました。
生徒はもちろん教職員にとっても、非常に楽しいひとときでしたが、最後に林家染太さんが中3生に向けて話してくださった内容が印象的でした。
言葉というのは息を吐くのと同じようなもの。「吐く」という字を見ると「口」と「+(プラス)」「-(マイナス)」からなっている。言葉は陰陽の両面がある、「-」のことを言わずに「+」のことを言うようにすると、「叶う」=「口」と「+」になる、将来の夢も叶うようになるかも云々、、と言葉の持つ力と言葉を発することの重み、そして将来の夢を考えることの大切を伝えてくださいました。
染太さんは、洛星での「学校寄席」公演後、SNSで、今までの学校寄席で過去一番の盛り上がりだったと発信しておられ、うれしい限りです。
さて、24日(月)には、中学1・2年生がJR花園駅近くにある右京ふれあい文化会館で、東京演劇アンサンブルによる「走れメロス」を鑑賞しました。
まだ授業では扱ってはいないものの、内容(あらすじ)はほとんどの生徒が知っている「走れメロス」。開演までの時間に中学1年生は、国語科の今村和樹先生たちから、太宰治や演劇について、簡単な「講義」を受けました。
さて、開演。シンプルな舞台装置で、観客まで全力で走っているかのような気分になる演出でした。
生徒の感想のなかから一つご紹介いたします。
「舞台と観客席が一体となって物語が進む様子が印象的でした。観客席の横や後方から声が出る場面や、観客席の上も使った演出があることで、自分がいる空間全体が演劇の世界になりました。
上演後の座談会では、役者の方々のリラックスした雰囲気に、はりつめた舞台上とのギャップを感じました。「お面」というヒントもいただけたので、自分も中学1年生の文化祭演劇責任者として、見る人を取り込む演劇を目指したいと思います。」(中1 南澤理史くん)
最後に、中学1年生担任でもある今村先生から
「観客と舞台の一体感や「面」など、舞台芸術のエッセンスを直に感じることができた貴重な機会だったようです。これから文化祭に向けて動き出す洛星生にとってまたとない刺激になりました。すばらしい公演を頂いた東京演劇アンサンブルのみなさまに心から感謝申し上げたいと思います。」
今週7月4日(木)には、高校2・3年の演劇鑑賞があります。こちらについても近日中にご報告します。
校長