暑中お見舞い
暑中お見舞い申し上げます。
今年の夏はことのほか暑い!まさに熱波です。
暑さにばてそうになるところを、旬の食べ物で活力を得ています。
今は桃。毎年、福島の伊達からおいしい桃を取り寄せ、所属する教会のお年寄りといただいています。そもそも震災後原発事故の風評被害を受けている桃農家さんの支援になれば、と始めたのですが、伊達の桃のあまりのおいしさに、今では欠かせないこの時期の楽しみとなっています。
東北の支援については、たとえ現地に行って目に見える形での活動や支援ができなくとも、ずっと忘れないで心の寄り添いを続けてほしい、と以前訪れた被災地の方が仰っていました。
これは、東日本大震災にかぎらず、様々な災害や戦争で苦しんでいる方々についても同じだと思います。細く長く続ける活動として、本校では「東北に学ぶ」宗研(宗教研究)があります。今回は、本校国語科松本先生にこの活動について報告していただきます。
2023年7月25日(火)~28日(金)まで、宗教研究「東北に学ぶ」の実地研修として、岩手県釜石市、大船渡市、陸前高田市を訪れました。
釜石では、鵜住居地区の「うのすまいトモス・いのちをつなぐ未来館」を訪問し、震災語り部の方によるお話を聞き、避難経路を実際に歩きました。宿所の「宝来館」では、女将さんによる震災時や復興のお話を聞きました。また、カトリック釜石教会を訪問し、カリタス釜石の活動、社会福祉協議会の活動に参加しました。
大船渡市では、カリタス大船渡ベースを訪れ、ベーススタッフや地域の方々と交流を深めるとともに、手芸サロンの体験、震災時のDVD鑑賞とお話、市内の震災遺構の見学を行いました。
陸前高田では、左官伝承館での奉仕活動、仮設住宅見学、津波伝承館の見学を行いました。
事前研修の知識を実際に現地に赴くことで確かなものとし、事後活動に向けてのヒントや手掛かりをたくさん学ぶことができました。震災から12年以上が経過しましたが、震災の爪痕はあちこちに残っており、実際に被災者と交流することで視野や考えが広がりました。この経験を後世に伝えていくことが何より大切なことだと実感しました。
文責:松本匡平