創立60周年記念交響曲「翔星」

創立60周年記念交響曲「翔星」

この曲は洛星中学・高等学校の創立60 周年を記念し、2011年に完成した2管編成の管弦楽曲です。

作品名の「翔星(しょうせい)」は、空高く飛ぶ意味の「翔(かける)」と学校名にも使われている「星」を合わせたもので、洛星の生徒達が将来世界で幅広い分野で活躍してほしいという願いが込められています。

楽曲には、洛星の生徒達の若々しさを柱に、校歌と同じくらい親しまれている「トゥリオンフ」、情緒ある京都らしさ、そして品格があり活気に溢れた洛星の生徒達、これらのイメージが色濃く表現されており、一度聞けば誰もが口ずさみやすい旋律です。

作曲:42期生 安村 好正
指揮:西尾 望
演奏:洛星交響楽団
於:ヴィアトール講堂 2011年10月21日

曲目解説

楽曲は A - B - C - B’ - A’というアーチ形式で構成されている。


A

荘厳な序奏のあと、曲の核となる第1主題が現れる。
主題は、洛星の生徒達の若々しさをイメージしている。
その後、主題の楽器を替えながら3回繰り返される。
次にAの部分と対比される愛らしい副主題が木管楽器で現れる。


B

校歌と同じく親しまれている「トゥリオンフ」をモチーフにした第2主題が金管合奏で力強く奏される。
この第2主題はその後、ホルンのソロから木管楽器・弦楽器・金管楽器へと受け継がれ、それを支える2つの副主題が現れ、この3つの主題が重なり合って立体的な構造になっている。


C

洛星中学・高等学校は、古都京都に位置しているので、情緒のある日本らしいイメージで描かれている。
木管楽器のリズムモチーフのあと、ヴァイオリンによって第3主題が現れる。
この木管楽器のリズムモチーフは、Cの部分の特徴であり、主題と同じくらいの重要性を持っている。
また、AやBの部分と違い、音階進行のなめらかな主題は、転調を繰り返し変容しながら静かに終止する。


B’

Bの部分の小節数を減らし、拍子も変え、Bの2つの副主題が核となり構成されている。
また「トゥリオンフ」をモチーフにした第2主題が遠くから聞こえてくる。


A’

序奏は冒頭部と同じように再現されるが、Aの部分の第1主題が現れるとBの部分のモチーフの変形を金管楽器が奏することによってより勢いを増し、打楽器のリズムが加わり楽曲のクライマックスに到達する。


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